ぼるのにっき

読み物の物置

ハースストーングランドマスターズ2020シーズン2を観戦しよう!

皆さん新拡張で出てきた色々なデッキに踊らされているころかと思います。自分もフリーズメイジに踊らされました。今はもう目が覚めましたが。

そんな中ですがハースストーングランドマスターズのシーズン2が今日から開催されます。とはいっても今日はまだ配信される試合がなく、金曜日から配信が開始されるのでまだ始まってないと言っても過言ではないので予習をしましょう、というのが今回の記事です。

前回大会も盛り上がったので今回も面白くなること間違いなし。ルールを知りながら見ることが出来ればより1試合の重みが分かるので面白いと思いますよー。

 

 

・ハースストーングランドマスターズとは

各地域の獲得賞金などを元に選ばれた上位16人の選手(グランドマスター)による長期間、毎週試合が行われる大会のことです。

各地域ごとにあるので、アジア太平洋地域の他にヨーロッパや南北アメリカ地域でも同時進行で大会が進められているのですが、レギュレーションなどは同じなので割愛し、選手紹介や前回での出来事はアジア太平洋地域中心で話を進めることにします。*1

この大会で優勝することによって年間王者を決める世界選手権へ出場することが出来ます。ちなみに優勝できなくてもかなりの賞金がもらえる上、負け続ければグランドマスターからの降格もあり得るため、優勝が消えても頑張らないといけません。

アジア太平洋地域には日本人選手が3名選出されていて、前回大会優勝のglory選手やbest4のAlutemu選手、同じくbest4のposesi選手がいます。*2

他国の選手では韓国の強豪で何度も世界大会で活躍しているSurrender選手や前回大会で華麗なブレイクダンスを披露したTyler選手、直近4か月のランク戦で3回1位フィニッシュを決めるラダー魔人che0nsu選手、元世界王者のtom60229選手など、豪華なメンツが揃っています。

 

 

・大会の形式

こはちょっと複雑になるのですが大きく分けて3ステップで構成されています。

 

〇ステップ1~予選ラウンド~

ある意味ここが一番過酷なステージかもしれません。

最初の3週間に渡って開催されます。

毎週、指定のルールによる大会を行い、水曜日と木曜日にスイスドロー予選、金曜日と土曜日にトップ8→トップ4のデュアルトーナメント、日曜日に準決勝と決勝を行います。

スイスドロー予選は7回~9回戦あるのでスタミナを要求される他、そこで上位8人に残ることが出来なかった場合は配信に映ることなくその週を終えることになります。

ここで週ごとに順位に応じたポイントが得られ、そのポイントにより4週目以降の戦いに影響が出ます。

今回は1週目は4ヒーロー1BANのコンクエスト、2週目は4ヒーロー1BANのラストヒーロースタンディング、3週目は2本先取のスペシャリスト形式となっています。

ルールが変わると強いデッキ構成も変わってくるのでいかに適応して最適な構成を見つけられるかがポイントになってくるかと思われます。

 

〇ステップ2~ラウンドロビン

ステップ1の結果に応じて上位8人はディヴィジョンA、下位8人はディヴィジョンBに振り分けられます。

ラウンドロビン形式のこの期間は4週目~7週目で開催されて、ディヴィジョンAから上位6人、ディヴィジョンBから2人の最終ステージに残る人を絞り込む戦いになります。

こちらはレギュレーションは複雑ではなく、4ヒーロー1BANのコンクエストで、各選手1回戦の総当たりになってます。

ディヴィジョンAのうち上位2人にはシード権が与えられるため、ディヴィジョンAに進んで勝ち進むことが出来れば最終ステージで有利に立ち回れる一方で、ディヴィジョンBからは上位4人→2人勝ち抜けのプレーオフを通らなければ最終ステージには残れません。

さらにディヴィジョンAの下位2人とディヴィジョンBの下位4人にはグランドマスターからの降格の可能性があります。

ディヴィジョンBの下位2人は即降格決定、その他の降格候補4人はその中から1人の降格を決める恐怖の逆トーナメントに放り込まれます。

 

〇ステップ3~プレーオフステージ~

最終ステージです。

今までの結果をもとに

プレーオフ本戦出場(ディヴィジョンA上位)、プレーオフ予選出場(ディヴィジョンB上位)、降格者決定戦のいずれかに参加することになります。なおディヴィジョンBで7位と8位の選手は参加すら出来ず降格します。

プレーオフ予選で勝ち残った2人の選手は本戦出場を決めたディヴィジョンAの6人と合わせて8人で戦うことになります。

ディヴィジョンAの上位2名はプレーオフ本戦で最初からウィナーズマッチ*3のポジションが与えられている一方で、ディヴィジョンBから勝ち上がった選手はルーザーズからスタートすることになります。*4

ここでトップ4に残った選手で最後にシングルエリミのトーナメントを行い、優勝者が世界選手権に参加できます。

 

長くなってしまいましたが、最大限有利になるようにするためには・・・

ステップ1の3週間の大会でそれなりに勝利してディヴィジョンAへ振り分けられる

→ディヴィジョンAでかなり頑張って1~2敗以内に抑えて2位以内を確保する

プレーオフのウィナーズマッチでスタートし、2回負けるまでに1回でも勝つ

と、ここまで行けばトップ4に残れるので後は2連勝する。

これで世界大会へ行くことが出来ます。*5

もちろんディヴィジョンBから頑張って勝ち上がることも出来ますが、大変なのでやっぱり早いうちからポイントを取ることが大切になると思います。

 

ここまで読んだ方はグランドマスターズの試合を最大限楽しめると思います!

それでは金曜日の配信で会いましょう!

 

 

以下おまけ

 

・前回大会のあらすじ

前回大会(2020年シーズン1)はめちゃくちゃ面白かったのであまりよく知らないんだよなぁって人向けにハイライトで解説します。

 

〇予選ラウンドで日本人、怒涛の勝利

最初の3週の大会で毎回のように日本人が上位に進出しました。

特に3週目ではglory選手がスイスドロー予選含めて全試合勝利でそのままトーナメントを優勝し、大量のポイントをゲットしてディヴィジョンAに1位通過。Alutemu選手とposesi選手もディヴィジョンAに好成績で入りました。

 

〇ディヴィジョンA、日本人ワンツーフィニッシュ

3週目の大会以後もglory選手の連勝は止まらず、このまま負け知らずでディヴィジョンAを1位通過か?と言われていたところ、同じ日本人のAlutemu選手が待ったをかけるように立ちはだかり連勝を止めます。結果的にglory選手はAlutemu選手以外全ての選手に勝ち、1敗で1位通過を決めてしまうのですが。

そのAlutemu選手もきっちりと高勝率を出して2位でシードの座をゲット。

残った4人の枠にposesi選手も滑り込みで入り日本人3選手がプレーオフステージ進出を決めます。

 

プレーオフステージ、日本人3選手による包囲網VS魔王Surrender

TOP4を決めるプレーオフステージでなんと日本人3名が全員勝ち抜き、4人中3人が日本人という異常事態が発生しました。残る1枠はというとアジア最強とも言われる韓国の強豪Surrender選手。

日本人のハースストーンコミュニティがこぞってTwitterに「ジェットストリームアタックだ!」「3人で包囲して倒すぞ!」「3対1だ!こっちが有利だぜ!」と投稿しまくり、圧倒的フラグを立てまくります。

トーナメントの組み合わせは第一試合glory-Alutemu、第二試合Surrender-posesiだったため、第二試合でposesi選手が勝利したら日本人選手としてはkno選手以来5年ぶり(?)の世界選手権出場が決まります。

・・・・が、posesi選手が負けてしまい、決勝戦のカードはglory-Surrenderに。

まさにラスボスとの最終決戦。glory選手は一時有利な状況に立つものの有利マッチを抜けられてしまい、不利マッチを残して最終戦へと突入します。

youtu.be

この絶望的オープニングハンドから奇跡の逆転劇はぜひ動画で見てください。

 

〇その他、各選手のパフォーマンス

この大会は選手の顔が見えるようにカメラがついていて、自宅からプレイしてる様子を配信するという形だったんですが、試合に勝利した後カメラを意識してポーズを撮ったりするプレイヤーが多くて面白かったです。

特にTyler選手のブレイクダンスはクオリティも高かったので見てない人はチェックしましょう。

 

 

 

今大会でも面白い試合や日本人の活躍が見れることを祈ってさようなら!

*1:さすがに全地域書くとなると重いです

*2:非公式格付けマッチにより3位Alutemu選手、4位posesi選手ということになってますが、一応公式では3位決定戦をしていないので。

*3:ここに脚注を書きます1回勝てばTOP4、負けても次の試合で勝てばTOP4

*4:1回でも負けたら敗退、2連勝必須

*5:これをマジでやってのけたのが前回大会のglory選手