ぼるのにっき

読み物の物置

強いアグロデッキの組み方講座

新拡張リリースまで後1日ですね。

今回の新拡張ではかなりアグロデッキに採用されそうな強いカードが多いと思った人もいるんじゃないでしょうか。自分はその一人です。

というわけで過去にラダーでリーダーボードに乗る戦績を出した時はほとんどアグロデッキだったという自分が、アグロデッキを組む時に考えていることをざっくりと語ります。

 

 

 

(アグロデッキの強さ)=(プレッシャーの強さ)×(継続性)+(バースト力)

 

自分はだいたいこれで評価してます。

 

 

〇詳しい項目の説明

 

・プレッシャーの強さ

各ターン毎に基準となるスタッツ、1ターン目なら2/2、2ターン目なら2/3、3ターン目なら3/4・・・・といったものをどれだけ上回れるか、を指します。

例えばテンポデーモンハンターの3ターン目【サテュロスの監督者】で4/2と2/2を作る動きは基準より高いので評価が高くなります。

 

 

・継続性

基準以上のプレッシャーをどれだけ継続できるか、を指します。

例えばテンポデーモンハンターは5ターン目まで基準以上の動きをした後、【グルダンの髑髏】でドローしながら強い動きを継続できるので継続性の観点で評価が高いです。

ズーウォーロックも【グルダンの手】を落とすことでドローが出来て次々ミニオンを切れるため評価が高いです。

ドロー以外だと手札にトークンを加えるカードであったり、そもそもコストが重くて遅めに切っても強いカードが多いと評価が高いです。もちろん、遅いカードが多くなった結果、序盤にプレッシャーがかけられないという場合は評価が下がりますし、この遅さの比重によってはミッドレンジ系のデッキに分類すべきものになったりします。

 

・バースト力

武器や突撃ミニオン、火力スペルによって即時に出せる火力の量を指します。

例えばアグロシャーマンは【ライトニングボルト】【溶岩爆発】等の呪文が多いためこの点で評価が高いです。

一方でズーウォーロックは【魂の炎】くらいしかないので評価は低いです。

 

 

〇どうしてこの式で評価するのか

プレッシャーの強さはクロックに繋がり、クロックは維持しているターン数を掛けたものが打点になります。*1

ということから、おおよそプレッシャーの強さと継続性は掛け算の関係にあることが分かります。

 

バースト力はそれらとは独立したもので、盤面で削り切れなかったダメージを削るのに役立ちます。

バーストダメージだけで30点削りきるのは不可能に近いので、プレッシャーの強さとその継続性はある程度必要なのですが、それらが高ければバーストダメージが無くても勝ち切れるため、ここは単なる加点ポイントになってます。

 

 

〇具体的な現在、過去のデッキの評価

 

・テンポデーモンハンター

プレッシャーの強さはあまり高くないが、継続性とバースト力に優れます。

継続性に関してはナーフ前であれば【アズィノスのウォーグレイブ】によるものであったり、【グルダンの髑髏】等のドローカードによって生み出されます。

バースト力については主に【二連斬】のナーフ後にこのカードによってもたらされたもので、そのほかにも武器や【悪魔変身】【グレイヴの達人】等、豊富なダメージ源があります。

 

・ズーウォーロック

現在のズーは瞬間的なプレッシャーの高さを最大の売りにしていて、それをある程度継続できる点が評価されていると思います。

ハンドバフからの悪魔展開では3ターン目にして15点クロックを作ることも可能ですし、【グルダンの手】さえ落とせれば2回目以降の展開も出来る上、最悪ヒーローパワーでドローできます。

一方でバースト力は低く、相手を追い詰めた後に仕留めきれないことが多いのが弱点ではあります。

 

・海賊ウォリアー

古来から武器で殴りかかる海賊ウォリアーは、バースト力に優れたデッキです。

武器は使える回数が制限されているのでバーストとして考えます。

となると【アルカナイト・リーパー】は5マナ10点のバーストなので最強のカードだということが分かります。さらに海賊ウォリアーはこれを強化して使うのでこの1枚だけで15点を削ることもあります。

一方でプレッシャーをかける能力は低く、手札を使い切ってしまうとリカバリーも出来ないことから継続性も高くないです。

この2点が決定打となってメタの上位に食い込めないというのはあると思います。

 

 

 

〇魔法学園スクロマンスのアグロデッキはどうなるか

まずプレッシャーの強さに関して。

ドルイド/シャーマンのデュアルクラスカードの【電光刹花】がプレッシャーをかける上でめちゃくちゃなことをしそうです。

メイジなら【ファイアブランド】や【共同実験者】も良い仕事をしそうです。

その他中立には以前から存在する改造屋パッケージがあるので、序盤に最低限のプレッシャーをかける上では全てのクラスで困ることが無さそうです。*2

 

次に継続性に関して。

中立に【貪欲な読書家】とかいう2マナ3ドローがあるので非常にまずいです。

全てのクラスが最高レベルの継続性を手に入れました。

それに加え、ローグ、デーモンハンターがめちゃくちゃなドローカードを手に入れたのでこれらのクラスはかなりアグロを組みやすいでしょう。

 

バースト力に関して言えば今回はアグロに入りそうでぶっ壊れた火力スペルもないので大きな変化はなさそうですが、メイジやシャーマンは呪文ダメージ効果を持つミニオンが使いやすくなるので間接的にバースト力が上がるかもしれません。

デーモンハンターは魂の欠片シナジーを使うなら必須になりそうな武器もあるので少しだけバースト力が上がりそうです。

 

 

〇まとめ

新環境でアグロデッキを使いたい人は前述の3点を意識してデッキを組んでみると良いと思います。

迷った時はバースト力より継続性やプレッシャーのかけやすさを取りましょう。

 

新環境前特有のカード評価はしません。あれは時間がかかりすぎるので。

終わり。

*1:クロック:1ターンに安定して出せる打点のこと。呪文のダメージを含まず、ミニオンの打点で計算する。詳しくは誰かが書いているはずなのでgoogle

*2:改造屋パッケージ:ガーディアン改造屋、アマニの狂戦士等の1、2マナミニオン自傷シナジーセットのこと。テンポデーモンハンターに採用されているほか、ハイランダーハンター等も一部取り入れてある